梅雨入りしてから肌寒い雨の日が続いている。近所を歩いていたら空き地の草むらの中に奇妙な花のようなものを見つけた。四弁で径1㎝ぐらい。枯葉のような色をしており、赤っぽい緑色の茎に沿って並んでいる。よく見るとあたりにたくさんある。
一部に花が残っており、ユウゲショウの花後と分かった。あの赤紫の可憐な花だ。春の長い期間咲き続けて目を楽しませてくれた。
調べるとこれは実である。本来、楽器のマラカスのような形をしており、熟すと茶色になる。硬いが、雨に当たると4つに割れて花のように広がる。中には細かい種がつまっている。画像のものは全部放出した後のようだ。梅雨時のまとまった雨を利用して種を散布するわけか。通り雨だけなら固まってしまうだろう。
晴れるとまた閉じるとのことなので、雨がやんで薄日が差したとき見に行った。皆ちゃんと閉じている。見る人もいない梅雨時の草むらの中での面白い現象である。