道端のアスファルトのすき間から生えていた雑草2種。立ち止まって観察してみると、紫と赤色の取り合わせがなかなか良い。
紫の花はヒナキギキョウだ。キキョウ科の在来種で、草丈は30㎝くらい。先端に一輪だけ花を付けるのが特徴。茎の途中に並ぶのは閉鎖花で開花せずに種を付ける。径1.5㎝の小さな花だが、十本以上並ぶと紫色が美しい。
一方赤色はアメリカフウロである。フウロソウ科の外来種。春から夏にかけて深く切れ込んだ特徴的な葉を茂らせるが、意外に上品な花を咲かせた後、実を付けるとき秋に限らず紅葉する。実は尖った針のような形をしており、真っ黒になるが、その前にガクが真っ赤になる。木々の紅葉と同じように日当たりが良いところの方が色鮮やかなようだ。