植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ヤドリギのシルエット

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ヤドリギ(宿り木)のことを知っている人は多いと思う。しかし都市部に住んでいると実物に出会えることはほとんどない。思い立って近場で探してみた。常緑なので、木の葉が落ちた今は見つけやすい。

 

画像は団地のケヤキ並木の一本に見つけたもの。ただの葉の落ちた木に見えるがよく見ていただきたい。あいにく寒空で曇っていて光が弱いうえにてっぺんの方なので、シルエットしか見えない。最初は鳥の巣かと思った。しかし下の方が一部欠けた円形なので、球状になっているのがわかる。不思議な感じがする。

 

ビャクダン科(APG分類:遺伝子解析に基づく)の半寄生植物。根を宿主の木の幹に食い込ませて寄生するが、葉緑素を持ち光合成もおこなう。枝は放射状に出て分岐し先端にプロペラのように二枚の葉が付き球状に広がる。

 

この植物にはエピソードがたくさんある。今後もう少し接近した画像が撮れた時に紹介したいと思う。今回は近場の木でやっと見つけたことと、シルエットに感動したというお話。

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