ここのところ街中の川に来る鳥の話だったが、池に来るものは種類が違う。ここは東京都町田市の薬師池公園。例年水鳥の飛来が多い。大体は人を警戒して池の中央付近にいるが、この種類は2~3メートルの近くまで平気で泳いでくる。金色の目と白黒の羽色ですぐキンクロハジロとわかった。濁った水面で白い色は良く目立つ。
以前3月頃に同じ場所で群れを見たことがあったが、なぜかみんなオスであった。今回はメスが一緒に泳いでいた。頭から背中が黒褐色で羽が薄茶色である。そういう季節のようだ。
今頃シベリアから日本に渡ってくるガンカモ科の冬鳥である。主に本州の湖沼や広い川で繁殖し、魚や水草をエサとする。見ていると二羽とも水に潜ったり浮かび上がったりを繰り返している。1分以上潜るが、その時水面に泡も波も立たないので相当深く潜っているようだ。そして数メートル先にいきなり浮かび上がる。水中での泳ぎ能力が優れていていざという時逃げられるので、人を恐れないのかもしれない。
見ていて飽きない。ただ画像を取ろうとすると大変だ。浮かび上がる位置の予想が大体外れる。