植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

マメヅタ

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秋が深まり、木々が葉を落とし草が枯れてくると目立ってくる植物だ。大木の幹に付いたコケの上にキヅタと一緒に生えていた。雑木林の中など薄暗くて湿った場所を好むが、面白い形をしているのでどこかで目にされたことがあると思う。

 

豆蔦。「ツタ」と言ってもウラボシ科のシダ植物である。直径1㎝ぐらいの膨らんだハートのような形の丸い葉で、少し厚みがある。シダ特有の単純な緑色でツヤがある。バラバラに並んでいるように見えるが、じつは細い緑の糸状のもの(匍匐枝、ほふくし)でつながっており、接合部から根(仮根)を出して木の幹などに付着する。画像をよく見ると匍匐枝が見える。

 

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ヘラ状で茶色の胞子をいっぱいつけた胞子葉(ほうしよう)もついている。小さくて分かりにくいので、別の場所で撮った拡大画像を示す。長さは2~3㎝で胞子嚢が2列になっている。下は箱根の谷底で巨岩の表面にびっしりついていたもの。これが付いていると深山幽谷の雰囲気になる。

 

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