植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

街の草黄葉(くさもみじ)

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民家の前で見かけたヤマノイモだ。葉はきれいに黄色くなり、大きなムカゴが付いている。土の中のイモまで想像するとこれも実りの秋を感じさせるものである。この家の人は育てるのがお上手のようだ。

 

ヤマノイモ科。別名ヤマイモ、ジネンジョ(自然薯)。日本原産で東アジアに分布するつる性の多年草である。花期は夏で、冬には地上部は枯れるが、残った地下のイモから翌年芽を出す。ムカゴは実(み)ではなく、葉の脇から出た芽が栄養をため込んで種子のような役割をするものだ。

 

最近近場の野山で見るのはよく似たオニドコロばかりだ。黄葉はするが、イモは食べられずムカゴもつかないので興味がわかない。ヤマノイモは好む人が多いので、自然のものは掘り取られて近場からは少なくなってしまったのかもしれない。