植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

野草の紅葉

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そろそろ山沿いなどでは木々の紅葉が始まっている。足元の草の方は花の季節が終わりかけて枯れたものが目立ち、寂しい風情(ふぜい)である。しかし野草の中にも紅葉するものがある。

 

画像はイヌコウジュである。草丈は40~50㎝。全国に分布するシソ科植物だ。低山の道路沿いに紅葉した群落を見つけた。昨年の9月末に花を紹介したが、あの頃は葉や茎は緑色だった。花は2,3輪ずつ咲き、終わるとガクが4㎜程に伸びて少しずつ赤紫色を帯びてくる。今は株全体がみごとに染まっている。

 

このような景色を草紅葉(くさもみじ)というそうである。木々の紅葉に先駆けて始まり、本格的な秋の訪れを告げるものだ。下の画像は枯れ残っていた花で、紅葉よりも目立たない。

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