植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ツルボの群生

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多摩丘陵にある神社の参道脇。そろそろ秋祭りなので草刈りがされ日当たりが良くなった斜面に、ツルボが群生して花を付けていた。桜並木があり陰になるせいか、普通のものよりヒョロリとしてやや斜めになっている。

 

この画像は9月初めのものでまだ咲き始めだ。花穂は下の方から咲き上がり、現在は先端まで達している。草丈も伸びて30㎝ぐらい。結構長く楽しめる。この薄赤紫の花は何度見ても可憐である。

 

ヒアシンスなどと同じキジカクシ科で、日本と東アジアに自生。球根を持ち毎年同じところから芽を出す。街中や新しい住宅地では見たことがないので、一度開発されてしまうともう生えないのかもしれない。

 

名前の由来は不明とのこと。思うに、「ボ」は印象的な花の穂(ほ)からきているのは間違いないだろう。「ツル」の方は群生する様(さま)から「連れ(つれ)」が訛ったという説がもっともらしい。