多摩丘陵にある神社の参道脇。そろそろ秋祭りなので草刈りがされ日当たりが良くなった斜面に、ツルボが群生して花を付けていた。桜並木があり陰になるせいか、普通のものよりヒョロリとしてやや斜めになっている。
この画像は9月初めのものでまだ咲き始めだ。花穂は下の方から咲き上がり、現在は先端まで達している。草丈も伸びて30㎝ぐらい。結構長く楽しめる。この薄赤紫の花は何度見ても可憐である。
ヒアシンスなどと同じキジカクシ科で、日本と東アジアに自生。球根を持ち毎年同じところから芽を出す。街中や新しい住宅地では見たことがないので、一度開発されてしまうともう生えないのかもしれない。
名前の由来は不明とのこと。思うに、「ボ」は印象的な花の穂(ほ)からきているのは間違いないだろう。「ツル」の方は群生する様(さま)から「連れ(つれ)」が訛ったという説がもっともらしい。