前回複葉の話が出たので思い出したのがこの植物だ。山地の林縁に自生するミカン科の多年草で、松風草という風流な名前が付いている。
コボタンヅルの葉は3x3=9枚の小葉からなる(2回3出)が、この草はさらに3倍の27枚で1枚の葉(3回3出)を構成している。羽状複葉と呼ばれる葉は、葉柄を含めて12㎝ぐらいもある。
画像では重なり合っていてわかりにくいが、よく見ると3枚ずつの繰り返しとそれが3組あること。さらに大きく3つに分かれる全体の葉の形が見えてくる。明るい色の部分は新しい葉で、一枚の葉が大きいので、マダラに木漏れ日が当たっているように見えるのが面白い。
なお、上の画像は5月24日のもので、現在は下のような小さな花を付けている。直径4㎜ぐらいで花弁は4枚である。