植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

フジイバラの花

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白い花の直径は2.5~3㎝と大きく見応えがある。枝に対して花が大きいので下を向いている。花びらは先端がくぼむハート形。幹が太くなり、高さ2mに達するとのこと。普通のノイバラとは、全体に無毛であること、葉に光沢があること、托葉の形が異なる、などの点で識別できる。

 

日本固有種の原種バラ。自生地は富士、箱根、丹沢などの1000mぐらいの高地に限定される、いわゆるフォッサマグナ要素の植物である。

 

フォッサマグナの南部は、西は静岡県東部から東は神奈川県全域、一説によると東京都もその範囲に含まれる。かつて南方の火山島であった丹沢・伊豆などがフィリピン海プレートに乗って北上し、衝突してできた地域で、その時富士・箱根ができた。独特の植物群が知られているが、ハコネウツギオオシマザクラなど当たり前になっているものも多い。

 

 

以前から興味があったが、富士箱根の高地は行くのが大変だ。コロナの今はなおさらである。画像はたまたま園芸店の山野草コーナーで見かけたもの。一度現地で見てみたいと思っている。