植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ノミノツヅリの花

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道路脇の街路樹の根元をよく見ると、ハコベをずっと小型にしてスリムにしたような植物が生えていることに気づく。夏には多数枝分かれして広がり、実をびっしりと着けているのを見たことがある。アスファルトやコンクリートの隙間などにも平気で生えている。極小の種が車の通過で舞い上がって入り込むのだろう。

 

ナデシコハコベ属。これも径1㎜ぐらいの極小の花だ。「蚤の綴り(粗末な衣)」とは小さな葉を微小な虫の衣に見立てたもの。ノミと言われても実物を見た経験がない。目に見えないほど小さいらしい。類縁のノミノフスマ(衾、布団のこと)は5枚の花弁が二裂して10枚に見えるタイプでこれまた小さい。

 

注意していると、市街地の交通量の多い道路沿いに結構見られる。同じ場所に生えていたのは、シロバナマンテマ、トウダイグサコバンソウキキョウソウ、スミレなど意外にキレイなものがある。市街地に適応した植物だ。