オオバコより全体に大きく、花穂の高さは40~50㎝もある。何本もシュッと伸びた先に小さい円錐型の花穂を付ける。花穂は下から咲き上がる。雄シベが白く取り巻いて持ち上がっていく感じ。向きは逆だが、棒型の花火が火花を出して燃えていく様に似ている。またロケットの一斉打ち上げのようにも見える。
ヨーロッパ原産の帰化種。葉が細長くヘラ状なのが名前の由来だ。ふつうのオオバコは頑丈で踏みつけに強く、その時粘着性のある種が靴裏に付いて運ばれるため、道沿いに分布することはよく知られている。この種類には踏みつけ耐性はないが、多数の長い花穂が種を振りまく装置だ。近場では明るい空き地等に進出して増えているようだ。