以前ミネラルフェアで買ったもの。宝石質ではないためあまり高価ではなかった。ベリリウムとアルミニウムの酸化物で、クリソベリル(金緑石)の仲間だ。ウラル 山地で初めて発見されたので当時のロシア皇帝の名前が付いている。
これはアフリカ・タンザニアのLake Manyaraの産である。漂砂鉱床というから、砂礫に混じって、母岩から水流で削りだされた結晶が採れるのであろう。角が丸くなっているが、硬度が8.5と硬いため、線状の模様の入った結晶面が残っている。
光源により変色することで有名だ。ここの産地のものは蛍光灯下ではご覧のように緑がかった空色になる。色ムラが微妙に蛍光を発しているような感じだ。左の物のように、結晶面がやや金属的にギラリと光るところが好きである。一方電灯や太陽光ではピンクがかった紫色に変わる。うまく撮影できなかったが、本当に変わるので驚く。