今の時期近所の民家の庭先などに咲いている青紫色の菊。この色はコバルトでもターコイズでもいわゆる紺色でもない、何というのだろう。晩秋の弱い陽光にもよく映える。
画像はその中で一番大きくて色が鮮やかだったものだ。野山に多いノコンギク(野紺菊)のうち、色の濃いものを選抜した栽培種である。直径が3.5㎝ほどもあり、ここまで改良されるとほとんど別種だ。
似た植物が何種類かありどれか少し悩んだ。白っぽい花のものが多い近場の野菊は花色などに変異がある。中でもカントウヨメナは青紫色が濃いものをよく見かける。花壇に植えられている類縁種のアスターやシオンは、典型的なものは花色や姿かたち(草丈、葉の形、花の付き方など)が異なる。全体に似ているチョウセンヨメナは花期が6‐9月と夏のものである。