植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

コンギク(紺菊)

f:id:M_majipan:20201125035611j:plain

 今の時期近所の民家の庭先などに咲いている青紫色の菊。この色はコバルトでもターコイズでもいわゆる紺色でもない、何というのだろう。晩秋の弱い陽光にもよく映える。

 画像はその中で一番大きくて色が鮮やかだったものだ。野山に多いノコンギク(野紺菊)のうち、色の濃いものを選抜した栽培種である。直径が3.5㎝ほどもあり、ここまで改良されるとほとんど別種だ。

 似た植物が何種類かありどれか少し悩んだ。白っぽい花のものが多い近場の野菊は花色などに変異がある。中でもカントウヨメナは青紫色が濃いものをよく見かける。花壇に植えられている類縁種のアスターやシオンは、典型的なものは花色や姿かたち(草丈、葉の形、花の付き方など)が異なる。全体に似ているチョウセンヨメナは花期が6‐9月と夏のものである。