夜明けに窓を開けると空がこんな感じ。空全体に広がった薄い雲のベールが東から巻き揚げられたようになっている。ベールの細かい繊維が光って美しい。
雲の種類としては、巻積雲(けんせきうん)と呼ばれるものと思う。いわゆるうろこ雲やいわし雲だ。昼間ならば細かい雲の粒をばらまいたようで、秋らしい雲の代表である。
私には、薄く積もった雪に陽が当たって少し溶けたもののように見える。青空との境が直線状になっているのは、上空の風のせいか。はたまた太陽光で氷晶の雲が水蒸気に変わって雲が消えたためか。地球規模の夜明けの線を想像した。
スジ雲(巻雲)と同じく高い所に出る雲で、1-2日後に雨を降らせることがあるそうである。