キタテハがとまっているのはコセンダングサ(小栴檀草)の花である。今頃の相模川の河原はこの花でいっぱいだ。その間を色々なチョウが飛び回っている。花びら(舌状花)がなく、花を包む総苞が小さいので、他のセンダングサの仲間と見分けられる。
このチョウには夏型と秋型がある。画像のものはオレンジ色が濃く、黒い部分が少ないので秋型と思われる。裏側の模様は枯葉そっくりで、羽根を閉じると背景に溶け込んでしまう。
以前紹介したカナムグラが食草である。花に蜜がなさそうなのでこちらに来たらしい。以前はよく見かけたが最近はあまり飛んでいない。その結果カナムグラばかりがはびこっている。なんか自然のバランスが崩れてきているようだ。