植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

セイタカアワダチソウの花

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 キク科である。肉眼ではわからないが、拡大するとそのことがよくわかる。花序(穂)は多くの小穂(しょうすい)からなる。要するに花はキクに似た小さな花の集まりだ。舌状花の花弁は小さく、内部の筒状花の方が大きい。全体が少しオレンジ色っぽい黄色である。

 花期は10‐11月。空き地や線路沿いがこの花で埋められるのは晩秋の風物詩だった。子供の頃月見に花といえばこれしかなく、お供えした覚えがある。花粉症の原因と誤解されているが、花粉はあまり飛ばず、虫により受粉するタイプだ。同じ北アメリカ原産のブタクサと混同されたせいらしい。最近は昔ほど見かけない。色々あって日本の風土に適応してきているのか。