耕作放棄地の一角に雑草に埋もれたチャノキがあり、白い花とともに実がついていた。面白い形をしている。基本3つのふくらみがあり。青サビが出た古い銅器のような色をしている。
下側に3本のスジがある。実を摘んで一夜置くとそこから裂けて丸い種が出てくる。裂け目はどんどん広がっていき種がコロッと落ちる。種は大きく表面がすべすべしている。トリュフチョコのような質感である。
チャノキ(茶の木)は南アジア原産のツバキ科の常緑低木で、単にチャとも呼ばれる。飲茶の習慣とともに中国から伝わった。花期は今頃から晩秋だが、近場のものは一年中チラホラ咲いているような印象がある。酸性土壌と日陰に強く日本では簡単に野生化する。