植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

チャノキの実

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 耕作放棄地の一角に雑草に埋もれたチャノキがあり、白い花とともに実がついていた。面白い形をしている。基本3つのふくらみがあり。青サビが出た古い銅器のような色をしている。

 下側に3本のスジがある。実を摘んで一夜置くとそこから裂けて丸い種が出てくる。裂け目はどんどん広がっていき種がコロッと落ちる。種は大きく表面がすべすべしている。トリュフチョコのような質感である。

 チャノキ(茶の木)は南アジア原産のツバキ科の常緑低木で、単にチャとも呼ばれる。飲茶の習慣とともに中国から伝わった。花期は今頃から晩秋だが、近場のものは一年中チラホラ咲いているような印象がある。酸性土壌と日陰に強く日本では簡単に野生化する。