朝の雨で水滴が付いているせいかもしれないが、濃い緑の葉と透明な花びらが冷たく澄んだ感じで爽やかである。
これも変わった名前だ。漢字で書くと高三郎。昔そういう名前の人がいて…、などと諸説あるが、由来ははっきりしない。図鑑で知っていたが、見るのは初めてだ。実物は小さくて地味。しかし、雑木林の縁(へり)の草むらの中でもすぐわかった。
キク科。花は径1㎝ぐらい。黒っぽい雄シベが付いた筒状花を、二列の舌状花が取り巻いている。特徴的なのは花後の実で、花より大きな緑の半球形をしている。
非常に古い外来種(史前帰化種)とされている。近年、アメリカ原産の近縁種であるアメリカタカサブロウも入ってきている。漢字なら亜米利加高三郎で変な感じ。両者はよく似ており、種の形を調べないとはっきりしたことは言えない。