植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

タカサブロウ

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 朝の雨で水滴が付いているせいかもしれないが、濃い緑の葉と透明な花びらが冷たく澄んだ感じで爽やかである。

 これも変わった名前だ。漢字で書くと高三郎。昔そういう名前の人がいて…、などと諸説あるが、由来ははっきりしない。図鑑で知っていたが、見るのは初めてだ。実物は小さくて地味。しかし、雑木林の縁(へり)の草むらの中でもすぐわかった。

 キク科。花は径1㎝ぐらい。黒っぽい雄シベが付いた筒状花を、二列の舌状花が取り巻いている。特徴的なのは花後の実で、花より大きな緑の半球形をしている。

 非常に古い外来種(史前帰化種)とされている。近年、アメリカ原産の近縁種であるアメリカタカサブロウも入ってきている。漢字なら亜米利加高三郎で変な感じ。両者はよく似ており、種の形を調べないとはっきりしたことは言えない。