多摩丘陵の小道沿い。ツリフネソウの花の近くにキアゲハがとまっていた。近づいても逃げない。蜜を吸うわけでもなく、何をしているのか…。ともあれ、色の取り合わせはなかなか良い。
キアゲハは普通のアゲハと形や大きさはほぼ同じだが、黄色が強く、黒い網目模様も少し異なる。街であまり見かけないのは、野山に多いセリ科植物を幼虫の食草としているためだ。ただしニンジンもセリ科で、食べると害虫になってしまう。一方、アゲハは人里に多いミカン科の植物を食草としている。
ちなみに、羽根を揚(あ)げてとまるので揚羽なのだそうだ。画像のように羽根を広げていることも多い。タテハ(立羽?)という名の蝶も多いがどう違うのだろうか。