相模川の河川敷を歩いていたら、草むらが一部へこんでおり、そこに黄色い糸の塊が絡まったようになっていた。もしやと思って近づくと、やはりネナシカズラであった。図鑑などで知ってはいたが、実物を見るのは初めてだ。
ヒルガオ科のツル性植物。黄色が強いので、おそらくアメリカ原産の帰化種であるアメリカネナシカズラと思われる。遠目にはラーメンをぶちまけた感じだ。日本の自生種もあるが全体に白っぽい茶色でちょうど日本ソバのような色である。
いわゆる寄生植物で、葉緑素がほとんどなく、葉も鱗片状の痕跡しかない。通常の根はなく、ツルから寄生根を出して宿主から養分を奪って成長する。画像では何重にも枝分かれしてアメリカセンダングサに絡みついている。締め付けられた上に、養分まで奪われて弱っているようだ。