植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ジンジャーの花

f:id:M_majipan:20200906132021j:plain

 生姜の園芸種はジンジャーと呼ばれ、民家の庭などでちょくちょく見かける。別名 ハナシュクシャ。1.5m~2mぐらいの草丈で、葉は40‐50㎝あり大柄である。茎の先に白い花を付ける。甘いフローラルな香りが強く、ちょうど食べる生姜の臭いから刺激や土臭さを取り去った感じだ。

 花は少し前に紹介した同属のミョウガに似ている。花弁と雄シベが変化した花弁様のものが広がった複雑な構成をしており、真ん中に突き出しているのは雄シベの一本と雌シベが合体したものだ。

 一方、食べる生姜の花は日本で見ることはごく稀だそうである。インドネシア原産の熱帯系植物であり気候が合わないのと、咲く前に収穫してしまうためらしい。ミョウガのように株の根元に花穂を出し、赤い花を付ける。