生姜の園芸種はジンジャーと呼ばれ、民家の庭などでちょくちょく見かける。別名 ハナシュクシャ。1.5m~2mぐらいの草丈で、葉は40‐50㎝あり大柄である。茎の先に白い花を付ける。甘いフローラルな香りが強く、ちょうど食べる生姜の臭いから刺激や土臭さを取り去った感じだ。
花は少し前に紹介した同属のミョウガに似ている。花弁と雄シベが変化した花弁様のものが広がった複雑な構成をしており、真ん中に突き出しているのは雄シベの一本と雌シベが合体したものだ。
一方、食べる生姜の花は日本で見ることはごく稀だそうである。インドネシア原産の熱帯系植物であり気候が合わないのと、咲く前に収穫してしまうためらしい。ミョウガのように株の根元に花穂を出し、赤い花を付ける。