近所で見かける雑草。今頃はキク科の花は疲れが見えるし、地味な緑色のイネ科やカヤツリグサ科ばかりで、他に目立つ草花が少ない。白い五弁の花から黄色い雄シベの束が突き出しており、他のナス科植物とよく似ている。ただ比較的小さな花なのでカワイイと感じる方もおられると思う。
ホオズキは赤い袋に包まれた丸い実が愛でられ、鉢植えは夏の風物詩である。ところがそれに「イヌ」がつくと「役に立たない」「似て非なるもの」という意味になる。右下に見える緑の丸いものは若い実で、熟すと黒くなり、簡単につぶれて衣服などを汚す。一部のナス科のようにアルカロイドの毒を含んでいる、など困った性質を持つ。何より繁殖力が旺盛で、古家が取り壊されるなどして更地ができるとすぐに入り込み大きな株になる。近縁種のワルナスビみたいにトゲだらけでないのがまだしもだが。