名前は小さなムカシヨモギの意味。しかし、「ムカシヨモギ」の実物が見当たらず、意味も不明である。図鑑などでも説明がなかったので、ネットで調べてみた。
同じキク科の雑草だが、ヨモギとは直接の類縁関係になく明確に見分けられる。あるブログ(「雑草をめぐる物語」)によると、昔の中国の書物に「蓬」と書かれていた植物が日本で「ヨモギ」と呼ばれていたものと同じとされていたが、実は違うものであった。そのため「昔はヨモギとされていた」という意味なのだそうである。
そういえば以前紹介したヒメジョオンやペラペラヨメナもムカシヨモギ属に含まれる。みんなアメリカ大陸原産で明治以降に日本に入ってきたものである。ということは日本が鎖国していたので先に中国に入っていたのであろうか。
この植物はよく似たオオアレチノギク(大荒地野菊)との見分け方がいつも問題になる。画像のものにはごく短いがはっきりした白い舌状花があり、ヒメムカシヨモギで良いと思う。