ミツバは誰でも知っているセリ科の野菜だが、近場の林野で自生しているのを知っている人は少ないのではないか。
結構あちこちで見る。画像は多摩丘陵の雑木林の中で群生していたものだ。葉は市販のハウス栽培のものより大きめだが形は明らかに三つ葉だ。その花がまた非常に小さい。径1㎜もない。かろうじて5弁の白い花であることがわかる。葉も一緒に写そうとするとピンボケになってしまった。
ちなみに日本原産の野菜は、ミツバのほかに、フキ、ウド、ワサビ、セリなど山菜の類(たぐい)であり、非常に限られている。祖先が樹林の中で食べられる草を探したのだろうが、あまり腹が膨れそうにない。しかし独特の味や香りが日本料理に彩を添えているのは確かだ。