ひなたが好きな植物である。多摩丘陵では林が切り開かれた場所によく生えている。近所の空き地でこのような情景を見た方も多いだろう。大きな葉の裏が銀白色で、風にそよぐと周囲と色合いが異なって目立つ。
今頃は竹みたいな中空の茎をニョキニョキ伸ばして2mぐらいになり花穂を付ける。竹似草と書くのはなるほどと思う。夏中咲いている。
ヒナゲシとは似ていないがケシ科である。やはり毒(アルカロイド)を含み、茎を切った時に出る乳液はうかつに触れるとかぶれるので注意。
花は花弁がなく多数ついている白いツブツブはガクだ。咲くときは多数の雄シベを出す。そのうち灰茶色の小さなエンドウみたいな実に変わる。これがまた大量で、あっという間に群落ができてしまう。冬には一応枯れるが、ドクダミみたいに地下茎が残っていて…。身近に入り込まれると厄介な奴だ。