暗い雑木林の中でウグイスカグラの赤い実を探していたら、その枝でちょうど羽化したところのこの蝶に出会った。しばらく見ていたが、翅を拡げなかったので、裏側の模様しかわからない。ネット画像の比較からこの種類と思われる。スイカズラ科の植物を食草とするとのことなので、そのこととも符合する。
止まっているのは抜け出たばかりの蛹だ。羽化直前の蛹は銀色に黒い線模様が入り、どこかウルトラマンを思わせる姿とのことである。
翅の裏側は光の加減でオレンジ色が掛かって見える。表側には黒茶色地に白い点をつなげた一文字(いちもんじ)の太い線模様がある。比較的地味な蝶だが、アゲハチョウの気品と優雅さがある。
これから蝶が次々と羽化する。空気も湿気を帯びてきてそろそろ夏の雰囲気である。