立浪草。花の形を波が大きく立ち上がって波頭が砕けた様子に例えている。シソ科の青は印象に残るものが多いが、サファイアブルーの花は目が覚めるような色彩だ。やや日陰の草むらの中に群生していた。
波(浪)といえば、NHK大河ドラマ「麒麟が来る」で齋藤道三の紋所が「二頭立浪」である。道三自身が創作したものといわれる。ちょっとカッコいいなと思って視ておられる方もおられるだろう。なお昨日の合戦シーンでは息子(?)の斎藤高政(義龍)の紋所は「撫子(なでしこ)」、明智光秀は「桔梗(ききょう)」だ。戦国武将の象徴である紋所が可憐な花というのは日本人独特の感性だと思う。