多摩丘陵の林道を歩いているとき、日当たりのよい林縁で見つけた。花色は薄紫に少しピンク色がかかり、紫色のスジが入る。オレンジ色の雌シベがアクセントだ。それが一株で四、五輪集まって花束のようになっていた。なかなか見ごたえがあるスミレだ。
名前からコスミレは紫色で小型のものと思い込んで検索したので、なかなか正体がわからなかった。実は、色は紫~薄紫で幅があり、漢字で「小菫」と書くが決して小さくはないとのこと。測ってみると花の左右2.6-2.8㎝でタチツボスミレ(2.2-2.6㎝)より大きいくらいだ。「小」は小春日和みたいに「~に似たもの」という意味らしい。
確かに花の印象はタチツボスミレに似ている。しかし、地上茎がなく葉も縦長のハート形で明確に区別できる。