植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ピラカンサ

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 晩秋の郊外。民家の庭で見事に実を付けていた。寒くなって花が少なくなる季節に、独特の風情が好ましい。学生時代、冬の帰り道でよく見かけた。ちょっとノスタルジーを感じた。

 昔はタチバナモドキといって橙黄色の実がなる種類が一般的だった。実の形が少し偏平でヘソがありタチバナ(ミカンの仲間)を連想させた。木全体が地味で優しい味わいだった。いつの間にか真っ赤な実がなるものが主流となった。

 南欧中央アジア原産のバラ科。低木でとげがあるので防犯用に垣根に利用される。名前もギリシャ語で「炎+とげ」の意味だそうである。5月ごろ白い花が咲く。花は印象に残らないのか、何故か見た覚えがない。