植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ノブドウ

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 ブドウのシーズンもそろそろ終わりだ。近年はいろいろな種類のブドウがスーパーに並んでいて、視覚と味覚を楽しませてくれる。

 さて、画像はノブドウ(野葡萄)である。ヤマブドウなどと違って、食べると不味いらしい。しかし、白、茶、紫、青(紺)色のツヤのある実には独特の魅力がある。もう少しすると更に鮮やかになって鑑賞に堪えると思う。本来の色は白で、虫が寄生することで色が変わるとのこと。

 鳥が好んで食べて種を落とすため、林縁の藪などでよく見かける。住宅地の庭など意外なところで実を付けているのは、家主があえて残したためか。

 この色が好きだ。私はトルコ石(その色がいわゆるターコイズブルー)やラベンダーヒスイ(紫色の翡翠)を思い浮かべる。似た色の中東産のトンボ玉(着色ガラスの装飾品)を見たこともある。青や紫の不透明な貴石は中近東~東アジアの美意識に響くのかもしれない。