植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ノコンギク

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 野紺菊。秋に咲く菊の仲間は多いが、「野ギク」といえばこの植物である。住宅地の中に残った雑木林の林縁や田畑の近くの道端などでまだ見られる。秋草に交じって淡青紫色の花が咲いていると、楚々とした風情(ふぜい)を感じる。

 野ギクにはほとんど見分けがつかないほど似たものが三種類あることが知られている。ノコンギク以外には、近場ではカントウヨメナとユウガギクである。図鑑やネットで知識を仕入れて探してみた。それらしきものは見つかったが、実際よく似ている。というか、種間の差より、それぞれの種の中での花色、形、大きさ、葉の形などの変異のほうが大きいというのが実感である。

 画像の植物は、冠毛が長い、花枝が分岐して固まって咲く、葉の切れ込みが浅くザラツク、などの特徴からノコンギクとした。ただし基準は結構あいまいで、判断は微妙である。