調布市立野草園の中には小川が流れている。川沿いにミゾソバが可憐な花をつけていた。この植物は土砂が溜まった用水路などにぎっしりと茂っていることが多い。また、ソバと同じタデ科で全草の形がよく似ている。(ソバの花は普通白だが、赤花も存在する)文字通り「溝の蕎麦」だ。
画像のように、花は拡大するとファンタジックで美しい。ちなみに花びらに見えるのはじつはガクだそうである。野草園では同じタデ科のイヌタデ(アカマンマ)やミズヒキも同じような赤い色の小さな花と実をつけていた。先に紹介したツリフネソウやシュウメイギクも同じ色だ。澄んだ赤紫色は「秋の色」の一つといえるかもしれない。