植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

イタドリの花穂

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 子供のころイタドリは野山に生えている野草だった。春先の新芽は食べられると父から教わった。酸っぱい味をまだ覚えているが、シュウ酸を含むそうなので齧るのは止したほうがよい。最近は街中でも線路際などでよく見かける。

 今の時期は、花穂に羽状の翼(よく)のある種を大量につけていて目立つ。少し赤みを帯びた白色である。そのためお祓(はら)いの時の御幣(ごへい)みたいに見える。雌雄異株で、この画像は雌株だ。花穂の先のほうが花で、あとはみんな実である。そのうち風に舞って遠くに飛んでいくのだろう。

 日本ではあまり問題になっていないが、餌にする虫がいないヨーロッパなどではその旺盛な繁殖力のため、侵略的外来種のワースト100に入っているそうである。