ルコウソウとは不思議な響きだが、漢字では縷紅草と書く。「縷、る」は細い糸(例:一縷の望み)や解けた布の意味で、葉がコスモスのように細いため。そして花が深紅色なので「紅、こう」、なのだそうだ。江戸時代初期に熱帯アメリカから渡来したものであるため、江戸の文人が凝った名前を付けたのかもしれない。園芸種として花壇などに植えられている。
一方、画像のマルバルコウソウはハート形の葉で花は鮮やかな朱色だ。こちらは土着して雑草化しており、道端や畑地の畔などでかわいい花をつけているのをよく見る。
アサガオと同じヒルガオ科である。小さな花なのでよくわからなかったが、拡大するとまさに朝顔の感じだ。初秋のまだ暑い日差しによく映える花である。