かしの木山公園(町田市)では一部で昔の野原の再現をおこなっている。侵入種を排除していくと自然の植生が戻ってくるとのこと。
今の時期あまり見るべきものがない中で、そこで咲きそろっていたのがこの花である。はじめはキク科のヒヨドリバナかと思ったが花の形が違う。合弁花で先端が五つに裂けている。
調べると、オミナエシ科のオトコエシ(男郎花)というものらしい。オミナエシ(女郎花)は黄色い秋の七草であるが、その男版だ。そういえば繊細で優美な感じがするオミナエシと比べると、大きくて地味めな外見である。
艶っぽいイメージとは異なり、名前の由来はオトコメシが訛ったものだそうである。昔は白米のことを男(郎)飯と言った、白くて小さい花が集まっているのを白米に見立てたのであろう。
8月も末だ。秋の花と米の飯を思う今日この頃…。