植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

オトコエシ

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 かしの木山公園(町田市)では一部で昔の野原の再現をおこなっている。侵入種を排除していくと自然の植生が戻ってくるとのこと。

 今の時期あまり見るべきものがない中で、そこで咲きそろっていたのがこの花である。はじめはキク科のヒヨドリバナかと思ったが花の形が違う。合弁花で先端が五つに裂けている。

 調べると、オミナエシ科のオトコエシ(男郎花)というものらしい。オミナエシ(女郎花)は黄色い秋の七草であるが、その男版だ。そういえば繊細で優美な感じがするオミナエシと比べると、大きくて地味めな外見である。

 艶っぽいイメージとは異なり、名前の由来はオトコメシが訛ったものだそうである。昔は白米のことを男(郎)飯と言った、白くて小さい花が集まっているのを白米に見立てたのであろう。

 8月も末だ。秋の花と米の飯を思う今日この頃…。