初夏に遅く葉が出るので、夏芽(夏目?)が名前の由来。ただし「棗」という漢字がある。ちなみにスパイスのナツメグは全く違う植物だ。
画像ではリンゴの実みたいだが、大きさは1~2センチぐらい。9月頃赤く色づく。独特の形は、茶道の茶入れであるナツメの原型だ。
中国~西アジア原産で、広く食用とされている。滋養強壮によいとのことで薬膳料理等にも使われる。以前食材店で干しナツメを見つけ、食べてみたことがある。甘いがちょっと癖がある味であった。
外見は華奢な感じの小高木である。よく庭先や畑の隅に植えられていたが、今はあまり見かけなくなった。
今の時期、実も葉もテリがある鮮やかな緑色をしている。毎年この実を見ると、夏が折り返してそろそろ秋の気配だなあ…と思う。