植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ナツメの実

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 初夏に遅く葉が出るので、夏芽(夏目?)が名前の由来。ただし「棗」という漢字がある。ちなみにスパイスのナツメグは全く違う植物だ。

 画像ではリンゴの実みたいだが、大きさは1~2センチぐらい。9月頃赤く色づく。独特の形は、茶道の茶入れであるナツメの原型だ。

 中国~西アジア原産で、広く食用とされている。滋養強壮によいとのことで薬膳料理等にも使われる。以前食材店で干しナツメを見つけ、食べてみたことがある。甘いがちょっと癖がある味であった。

 外見は華奢な感じの小高木である。よく庭先や畑の隅に植えられていたが、今はあまり見かけなくなった。

 今の時期、実も葉もテリがある鮮やかな緑色をしている。毎年この実を見ると、夏が折り返してそろそろ秋の気配だなあ…と思う。