7月半ばぐらいからこの花が咲き始めた。長い梅雨の間はパッとしなかった。やはり夏の強い光線にはよく映える。ヤマユリは夏の里山の女王であると思う。
何せ花径20センチの大型で、形といい質感といい重厚だ。しかも強い芳香を発している。夏草が生い茂る中でも圧倒的な存在感である。昔の映画女優の豪華な雰囲気がある。日本原産とは信じられない。
近年、街中や民家の庭で様々な大型のユリの園芸種がみられる。花にヤマユリのDNAを感じる。原種としてヤマユリが使われているのであろう。
多摩丘陵では開発や乱獲等で見つけることが難しくなっている。大事に守っていきたい。