植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ブタナと空き地

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 カワイイ見た目に対して気の毒な名前だ。他にヘク〇カズラやオオイヌノフグ〇などもそうだ。(字ズラがちょっとナニなので、一部伏せ字)原産地のフランスで「ブタのサラダ」と言っていたものをそのまま訳したようだ。英語ではcat’s ear ネコの耳という。葉に毛が生えていて形が似ているとのことだが、そうかなあ…。和名の別名は「タンポポモドキ」。これもそのマンマで身もフタもない。どうも名前に恵まれない植物である。

 

 大体誰が植物の名をつけるのだろう?「タンポポ」などは訳が分からない名だが、ほのぼのした感じがぴったりである。牧野富太郎は自分が見つけた多くの新種に(ちょっと変な)名前を付けたそうだ。(ハキ〇メギクなど。)

 

 地面についた葉から直接花柄が伸びて、タンポポそっくりの花をつける。春から夏にかけてずっと咲き続ける。そのため多くが綿毛に変わっている。タンポポは葉などが黄緑色なのに対し青緑色がかっている。また花に対して花柄(茎)が長い。そのため遠目にも間違えることはないと思う。

 

  4,5年前までは近場ではめずらしかった。あっという間に広がって、今や至る所に生えている。画像のように空地全体に広がった光景はけっこう美しいが、身近な景色が変わってきたと感じるのは私だけだろうか。