カワイイ見た目に対して気の毒な名前だ。他にヘク〇カズラやオオイヌノフグ〇などもそうだ。(字ズラがちょっとナニなので、一部伏せ字)原産地のフランスで「ブタのサラダ」と言っていたものをそのまま訳したようだ。英語ではcat’s ear ネコの耳という。葉に毛が生えていて形が似ているとのことだが、そうかなあ…。和名の別名は「タンポポモドキ」。これもそのマンマで身もフタもない。どうも名前に恵まれない植物である。
大体誰が植物の名をつけるのだろう?「タンポポ」などは訳が分からない名だが、ほのぼのした感じがぴったりである。牧野富太郎は自分が見つけた多くの新種に(ちょっと変な)名前を付けたそうだ。(ハキ〇メギクなど。)
地面についた葉から直接花柄が伸びて、タンポポそっくりの花をつける。春から夏にかけてずっと咲き続ける。そのため多くが綿毛に変わっている。タンポポは葉などが黄緑色なのに対し青緑色がかっている。また花に対して花柄(茎)が長い。そのため遠目にも間違えることはないと思う。
4,5年前までは近場ではめずらしかった。あっという間に広がって、今や至る所に生えている。画像のように空地全体に広がった光景はけっこう美しいが、身近な景色が変わってきたと感じるのは私だけだろうか。