植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ニワゼキショウ

f:id:M_majipan:20190603174655j:plain

 漢字で庭石菖。芝生と紛れるぐらいの草丈だが、意外にも今盛りのショウブ(菖蒲)と同じアヤメ科である。晩春の今頃、ちょっとした空地などで他の草に混じって咲いているのをよく見かける。

 北アメリカ原産の帰化植物である。画像の花は、白地に紫色の放射状のスジが入っており、中央部と雄シベ雌シベは黄色だ。赤紫地の種類もよく見かける。花は直径5ミリメートルぐらいしかないが、拡大してみると実にスッキリとしてメリハリが効いており美しい。

 街の至る所で見かける立派な雑草である。しかし引き抜く気になれない。いっそ芝生のように一面に広がればいいのに…、と思うのだが、いまだにそうしているのを見たことがない。花が小さすぎて見栄えがしないせいだろうか。