漢字で庭石菖。芝生と紛れるぐらいの草丈だが、意外にも今盛りのショウブ(菖蒲)と同じアヤメ科である。晩春の今頃、ちょっとした空地などで他の草に混じって咲いているのをよく見かける。
北アメリカ原産の帰化植物である。画像の花は、白地に紫色の放射状のスジが入っており、中央部と雄シベ雌シベは黄色だ。赤紫地の種類もよく見かける。花は直径5ミリメートルぐらいしかないが、拡大してみると実にスッキリとしてメリハリが効いており美しい。
街の至る所で見かける立派な雑草である。しかし引き抜く気になれない。いっそ芝生のように一面に広がればいいのに…、と思うのだが、いまだにそうしているのを見たことがない。花が小さすぎて見栄えがしないせいだろうか。