植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

キキョウソウ

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 最近急にこのルリ色の小さな花を見かけるようになった。場所は車が2,3台停まった近所の空地である。接写すると、まさに秋の花の代表キキョウ(桔梗)とそっくりだ。先に紹介したユウゲショウのピンクの花もまだ残っているので、草むらがちょっとイイ感じになる。

 キキョウ科で北アメリカ原産の帰化植物。花はキキョウよりずっと小さいが、草丈は50cm以上ある。画像には写っていないが、長く伸びた茎に段々に葉とツボミのようなものが並んでいる。そのため別名「ダンダンギキョウ」という。

 調べてみると、ツボミのようなものは花びらなどが退化した「閉鎖花」というものだそうだ。つまり、最近急に伸びてきたのではなく、既に閉鎖花が「咲いて」、種を残していたのだ。そして、今になって、交配のため花びらのある花を先端につけているのである。

 放っておくとどんどん雑草として増えてしまうのだろうが、この花ならなんとなく許せる気がする。