植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ササの花

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  画像はたまたま目にとまったササの花である。場所は近所の住宅地の一角で、後ろは民家の塀だ。

 最初は草むらの中で何か小さな白いものが風に揺れているのが見えた。何かなと思ってじっくり見ると、ササの根本から麦の穂のようなものが伸びており、そこから出ている雄シベであることが分かった。枝の先端から穂が出ているものもあった。全体が地味なので、気を付けていないと通り過ぎてしまうだろう。

 子供の頃、笹は100年に一度一斉に花が咲き、全部枯れてしまう、その年は凶作になる、と聞いた。ササの実を野ネズミが食べて大繁殖し、イネを食い荒らすためだという。

 調べてみると結構珍しい現象で、新聞種になることもあるようである。しかし、ネットでは「咲いた」という話が過去から相当数あり、単なる自然の摂理であろう。不吉に思う必要は無いと思う。

 ササの種類は分からない。近場の至る所に生えているヤツだ。里山も放っておくと、雑木林の地面が全部殺風景なササヤブになってしまう。しかし、そのササヤブが連動して花が咲くかどうか、ちょっと興味がある。