ムラサキ科である。ムラサキという名の植物はあるが、ワスレナグサの仲間と言った方が良い。昨日の雨の雫が陽を浴びて光っている。
夜のイメージというか陰のある名前だ。確かに青紫色の花が夜を思わせる。白い模様を蛍の光にたとえ、横に這う茎をツル(カズラ)と見たものだろう。別名ルリソウ(瑠璃草)。花の色は時と共に濃くなるそうだ。
元々日本の山地などで自生。絶滅危惧種とのこと。やや大きくて(直径1.5cmぐらい)草むらの中でも目立つ花である。場所は住宅地の中の小高い尾根道で、地の雑木林が残っているところだ。しかしちょっと場違いな感じがする。ご近所の愛好家が取ってきて植えたものかもしれない。