植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

アケボノアセビ

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 小田急沿線の東林間付近にある自然ふれあい歩道を歩いた。曇天でまだ寒いが、動いている分には平気である。気がつくと二万歩になっていた。この花は沿道に植えられていたものである。

 良く見かける木であるが、変わった名前なので少し調べてみた。

 馬が食べると酔っぱらったようになるので「馬酔木」の字があてられた。奈良公園は鹿が食べないのでこの木だらけである。昔はアシビと言ったようで、悪し木(アシギ)がなまったという説がある。

 アセビツツジ科で春先に咲く花の一つである。小さな釣鐘型の花が房になっており、普通は白花だ。園芸種には赤色が入ったベニ(紅)アセビがある。これは上品な薄紅色でアケボノ(曙)アセビであろう。ちょっとシナモンに似た甘い香気を発している。

 清少納言ではないが、「春はあけぼの」色が似あう。イメージがぴったりだ。なお秋の夕暮は茜色だ。