植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

何の葉?

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 二月半ばとはいえまだ真冬の寒さである。四季の森自然公園の南向き斜面に青々とした葉が茂っていた。水仙に似ているが、葉にツヤがあって主脈部に筋がある。以前から何の植物なのか気になっていた。

 観察会に参加して初めてヒガンバナの葉だと知った。秋に花だけ咲き、その後葉が出て冬の間茂り、春には枯れてしまう、ということは知っていた。しかし花の頃とは全く様変わりで、同じ植物と思えなかった。

 比較のため秋の花盛りの様子を示す。(2017.9 大和市

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 種ができないので、もっぱら球根で増える。従って、この花は全て人によって植えられたものである。しかしイメージは立派な「野の花」だ。秋の野の景色を思い浮かべるからかもしれない。

 一度この葉が見分けられるようになると、民家の庭先などに植えられていることがわかるようになった。やはりヒガンバナが好きな人は多いようだ。