二月半ばとはいえまだ真冬の寒さである。四季の森自然公園の南向き斜面に青々とした葉が茂っていた。水仙に似ているが、葉にツヤがあって主脈部に筋がある。以前から何の植物なのか気になっていた。
観察会に参加して初めてヒガンバナの葉だと知った。秋に花だけ咲き、その後葉が出て冬の間茂り、春には枯れてしまう、ということは知っていた。しかし花の頃とは全く様変わりで、同じ植物と思えなかった。
比較のため秋の花盛りの様子を示す。(2017.9 大和市)
種ができないので、もっぱら球根で増える。従って、この花は全て人によって植えられたものである。しかしイメージは立派な「野の花」だ。秋の野の景色を思い浮かべるからかもしれない。
一度この葉が見分けられるようになると、民家の庭先などに植えられていることがわかるようになった。やはりヒガンバナが好きな人は多いようだ。