植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ハンノキの花

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 なぜ今ハンノキかというと、じつは私の花粉症の原因だからである。以前検査したとき判明した。程度はスギを黄信号とすると、「ハンノキ属(ハンノキ、ヤシャブシなど)」はレッドゾーンだった。しかも厄介なことに、喉の痛みやフルーツ(リンゴなどバラ科)に食物アレルギーを併発する。要するに、鼻アレルギーがひどいときには、喉まで痛くなり、リンゴを食べると口腔内や胃腸の調子まで悪くなる、ということである。関東では開花がスギと同時期(少し早い)なのであまり話題になっていないが、関西では植樹により問題となり、住民運動の結果伐採されるという事態が起こっている。

 しかし、春だけであった私の鼻アレルギーが、晩秋から冬にも発症するようになり、寒冷アレルギーや他のアレルゲンではなさそうなことから、無関心ではいられなくなった。カバノキ科で開花が一番早いのがハンノキ(図鑑では1月下旬から)だからである。ハンノキが最近の異常気象でもう咲いているのではないか?敵を知らねば戦えない。今なら返り討ちに合う可能性は低いだろう。咲いていたら逃げよう・・・。という悲壮な覚悟でマスクを持って偵察に行った次第である。

 画像は11月末現在の状態である。もうソーセージ形の雄花(つぼみ)ができていた。花粉症の私には悍(おぞま)しいものである。どうやらここでは咲いていないようだ。別の場所で咲いているかもしれないので、私の花粉症の原因である疑いは晴れたわけではないが、違うものが原因である可能性が出てきた。

 花粉アレルギーでお悩みの方も多いと思うが、原因がわかれば対策も打てる。近所にその植物があるのか、咲いているのか、確かめることも必要であろう。