植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ヤクシソウ

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 秋の多摩丘陵は多様な野菊の仲間が見られる。里山公園でノハラアザミと並んであちこちで咲いていたのがこの花だ。鮮やかな黄色が目を引く。花弁の先がフォークのような形になっていて幅が広く、リボンで作ったものみたいだ。花弁が少し波打っているように見えるのも面白い。

 この花を薬師如来(やくしにょらい)の光背(こうはい)にたとえたのが名前の由来だそうだ。確かに仏様の後光に見えなくもない。他にも薬草だったからとかいろいろ説がある。

 昨年は他の花はおろかススキも枯れてしまった11月半ばに、これが咲いているのを見た。殺風景な晩秋に彩を添えてくれる花である。