相模川べりの遊歩道を歩いていたら、この花が咲いていた。色だけ見ると萩みたいだが、明らかに花の形が違う。典型的なマメ科の特徴があり、花の中央に二つの緑色の目みたいな模様がある。接写すると結構きれいである。
この花の名を漢字で書くと「荒地盗人萩」と結構トンデモナイ。悪意が込められているみたいなので調べてみた。
野草にヌスビトハギというものがあるのは知っている。種の莢に鉤爪があり、衣服にくっ付く。いわゆる「引っ付き虫」の一種である。どうやらそれに似た実を大量に付け、始末に困るものらしい。しかも北米原産の侵入植物で、繁殖力が強く、造成地や河原などの「荒地」に急速に分布を広げているとのこと。ネットでは「警報」「駆除」などというワードが踊る。
日本の繊細な自然や田畑がこれに侵害されていると思うと、私も何か憎たらしくなってきた。