ヤマモモの実がなった。真っ赤な球体である。これは直径2cmぐらいあり、かなり大きい種類だ。山に生えていて、葉が桃に似ているからヤマモモだそうだ。近年、庭木や並木になっているものを結構見かける。外縁の葉の内側に実がなる。派手な実だが、外からは見え隠れする程度だ。葉陰になって写真がうまく取れない。
雌雄異株で並木は大体オスである。実が熟すとすぐ落ちてしまい、汚くなるのでメスの木はほとんど見かけない。真っ赤な実はまだ未熟で、酸っぱいうえに松脂みたいな匂いがする。画像手前の少し形が崩れて赤黒いものは、香りがフルーティに変わり甘くなる。私はリンゴとミカンの中間の味と思う。
果物屋では出回らないが、築地の場外市場で高い値段で売られていた。西南日本の海沿いの温暖な地域(徳島市内と愛知の知多半島で見たことがある)では食べられており、懐かしいと思う人が買うのだろうか。