画像は、ノカンゾウだと思われる。今の時期、あちこちの夏草の中で咲いているのを見かける。朱色のユリはよく似た近縁種が多くて特定しにくい。
さて、題名をホトトギス(鳥)としたのは、鳴き声を聞いたからだ。場所は多摩丘陵である。一か月ほど前から、例の「テッペンカケタカ」が聞こえていた。但しまだ下手で、「トッキョキョカキョク」(「トッキョ」の部分が強い)にしか聞こえなかった。早口言葉で練習したのか、今はうまくなっている。
そういえば、春先からウグイスの声がよく聞こえた。やはり最初は下手だ。「ホー、ケキョ」とか変な 鳴き方で、ひどいのになると「ホーーー」で終わってしまうやつもいた。最近はやはりうまくなっていて、「ケキョケキョケキョ」から始まる複雑な鳴き方をするものまでいるのは面白い。
鳴き交わした後は、子育ての季節である。ご存知のように、ホトトギスはウグイスの巣に托卵して自分の雛を育てさせるひどい奴だ。近くの静かな湖畔でカッコウの声も聞こえたが、これも同じことをする。ウグイスには気の毒だが、これで自然のバランスが取れているのであれば、しょうがないことではあるが。